2015年07月16日

地に足がついた「事例検討」を探して。 SAPACの挑戦!

さぁ、事例検討会を始めましょう!

僕が事例検討で大切にしたいのは「根拠」「思考過程」「共有」です。
これ、キーワード。
覚えておいてくださいね。

ホワイトボードを3台ご用意ください。

事例の紹介資料は必要ありません。
ライブでいきましょう!

3台のホワイトボードの真ん中には、「分析(アローチャート)」を描きます。
ファシリテーターが描くのですよ。


フロアから見て、左側には「基本情報」を書いていきましょう。

そして、ここからが大切!
フロアから見て、右側のホワイトボードには主観的事実とそれに紐つくご本人の《歴史》を描いていきましょう。

右側のホワイトボードの中には、ご本人を理解するためにとても重要な情報が埋蔵されています。
そして、3台のホワートボードの情報がつながった時に、初めてクライアント理解に少し近づくことができるのです。ファシリテーターの腕の見せどころですね。

このメソッドを「アセスメントプロセス共有(Sharing Assessment Process by Arrow Chart=
SAPAC:サパック)事例検討会議」と命名しました。

2016年からは、サパックファシリテーターの養成プログラムを提供していこうと準備をしています。

3台のホワートボードを行き来しながら、事例提供者からの情報を描き分け、思考のヒントを与えることができる...そんなファシリテーターを全国各地で養成していきたいと思います!

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2015年07月06日

本当の Q&A ってどこにあるのだろう?

介護支援専門員が行うアセスメント(課題分析)。
アセスメントって何だろう?
他者を評価する?
他者を理解する?
他者に共感し寄り添う?


それに応えるために、
なるべく正確に...
誰もが納得できるように...
皆んなからなるべく等距離にあるように...

その『答え』を求め、介護支援専門員は腐心し、時に激論し、時に自分を責め、時に(行き掛かり上)他者を蔑み、そして疲れ果てるのです。


さて、そもそも、その『答え』というものは本当にあるのでしょうか?

「きっと、あるはずだ!」「本当にあるはずだ!」と(純粋な)介護支援専門員の多くはそう考え、
『答え』をください! と叫びます。

その結果、運がよければキュウアンドエーというカタチで垣間見せてはいただけるのです。
あるいは、セイドカイセイとかカサンというカタチで実現していただけるのです。
これはこれで、実務上とてもありがたいものではあります。
あるのですが...

何故か、どこか、虚しく感じませんか?
私たちが求めているQ&Aは、少し違うような気がしませんか?

その虚しさや違和感はどこから浸み出ているのでしょう?


《第2回 アローチャート学会 in 横浜》2015.7.11-12 では、そんな本質的な語り合いとQ&Aやりとりを横浜でしませんか?

石田英一郎さん(仮名)や、畑岡直喜さん(仮名)や、安達清昭さん(仮名)他 多くのメンバーがきっとあなたのQに答えてくださると思います。

https://www.facebook.com/toyoroku

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2015年06月27日

アセスメントプロセス共有型事例検討会(SAPAC) 試動!

アセスメントプロセス共有型事例検討会(Sharing Assessment Process by Arrow Chart =SAPAC)

現在、和歌山県介護支援専門員協会主催で、来年度からの新しい研修体系を念頭に、課題整理総括表を活用した事例検討/研究が可能な講師の養成を行っています。

2日間×3クール(合計6日間)という長い研修でしたが、やっと最終クールに入りました。

課題整理総括表自体が、その有効性を十分に示せないまま(これについては打開策ありと聞いている)来年度からの研修に臨まなければならない状況に少しばかり焦っていましたが、和歌山県の講師養成研修に参画できたことにより、次のような確信に至ることができました。

@ 新研修体系でも、具体的なもの(事例)から抽象的・一般的・普遍的思考へと導くことは変わりない。
A 課題整理総括表を作成し、それを基に対話をすることは、「アセスメント結果」を《改善可能性》という視点を加え再点検するものであり、利用者から見ればセカンドオピニオンを得るチャンスを与えられることであり、介護支援専門員から見ればスーパービジョンを得る機会であるということ。
B アセスメントのプロセスを議論の中心におくことは(アセスメント結果をそうするのではなく)、双方の考えを尊重することになる。そのため、双方は「修正」の時間を得ることができ対立関係に陥ることを避けることができる。
C 課題整理総括表を作成することによりアセスメントを修正することになったとしても、課題整理総括表はアセスメントを根底から修正する根拠になり得ない。従って、「課題整理総括表・評価表の活用の手引き」にあるように、アセスメントを終えた後に課題整理総括表を作成するというプロセスは原則として遵守すべきである。
D アセスメント(原因分析)の確度・精度を高めることにより、課題整理総括表の作成は、より容易になる。

というような感じです。

これらのことを、来年度からの研修で(或いは、もしかすると地域ケア会議等で)活かすためには、アセスメントのプロセスをどのように共有していくか? という『メソッド』に行きつくような気がします。

やはり、これからは、アセスメントのプロセスを共有するような事例検討会(又は会議)が必要になってくるように思います。
ですから、このようなスタイルを「アセスメントプロセス共有型事例検討会(Sharing Assessment Process by Arrow Chart 」( 略称【SAPAC】)と名づけて試行して行きたいと思います。

和歌山県介護支援専門員協会と受講された方々が力を貸してくださって誕生した【SAPAC】は、早くも来週横浜市に飛び火します。

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2015年06月26日

課題整理総括表の謎

 課題整理総括表を作成し、アセスメントの点検をするためには、「自立した日常生活の阻害要因」欄の@〜Eを正確に書くことが必須である。
 @〜Eをきちんと書くことができれば、課題整理総括表の作成はさほど難しいものではない。

 「課題整理総括表・評価表の活用の手引き」には、その書き方が示されているが、なかなか難解である。



「課題整理総括表・評価表の活用の手引き」より.

3 「自立した日常生活の阻害要因」欄
収集した情報に基づき、利用者の自立を阻害している根本的な要因、特に「状況の事実」の「現在」欄で 「自立」あるいは「支障なし」以外が選択されている項目の要因を分析した上でより根本的で重要な要因を最大 6項目程度に絞り込み、...(略)


難解で謎の多い文章である。

謎1. 課題分析(アセスメント)をした後で課題整理総括表を作成するのであるが、ここでまた「分析」をする必要があるのか?
謎2. 「より根本的で重要な」の「より」は、「根本的」と「重要な」のどちらにかかるものか?両方にかかるものなのか?
謎3. 「根本的」とはどう考ええればよいのか?
謎4. 「重要な」とはどう考えればよいのか?
謎5. 要因を「6項目程度」に絞ることが可能なのか?

細かい話だと思われるかもしれないが、現場の働き方(=利用者の生活と制度をつなぐこと)に関わる大切なことだと思う。

ここを解読しなければ、課題整理総括表作成することはできないだろう。
当然、これを使って事例検討や研修をすることはできない。

少々手前味噌になるが、アローチャートを使えばすべての謎は解ける。

来年度からの法定研修のことが心配で全国を走り回る。
週末は、クリスマス前までそのことに使うことにしている。
もちろん、これから始まる滋賀県・島根県・宮崎県・大分県の更新研修(専門課程U)では、
来年度からのカリキュラムを先取りした事例検討・事例研究を行う予定である。

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2015年06月25日

人財育成も...

地域包括支援センターは、地域ケア会議を通じて「地域の介護支援専門員」を育成しなければならない。

人財育成も「地域の基盤整備」の一環であろう。
いや、むしろ主軸である。

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地域ケア会議の成否

地域ケア会議が「地域の基盤整備(地域包括ケアシステム構築)」に資するか否かは、個別ニーズ発生のメカニズムを検討する手法と思想・態度を持っているか否かにかかっている。

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2015年02月11日

2nd アローチャート学会 開催宣言。

弓矢の「弓」。

「弓」は矢を飛ばすための力を得るために、その体幹を本来の姿勢とは真逆に曲げられることを受け入れます。

弓矢の「矢」。
そして、その力によって放たれる「矢」は、ひたすら真直ぐであることを人知れず静かに努めます。

「弓矢」は、その共働によって【的】を射るのです。


昨年の滋賀県学会の震える魂を受け継ぎ、今年のアローチャート学会の開催を宣言をさせていただきます。

今年は変動の年です。
変動の時こそ、この「弓矢」の姿に学ぶものがあるような気がします。

今年、第2回アローチャート学会は、流鏑馬(やぶさめ)が似合う地、神奈川県で開催します。
「弓矢」の地、神奈川県で、アセスメント・課題整理総括表・地域課題・地域福祉・政策課題等々を一緒に議論しませんか?
詳しくは↓
http://arrowchart.net/wp/?p=2721

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2014年12月27日

逆だったかな...(ポカリポカポカの効用)

ここ3-4年、「思考の可視化」というフレーズを使ってきた。

大学が閉館となった年末に、ポカリと空いた時間と師走とは思えない好天気のポカポカ陽気。
このポカリポカポカが大切なことに気づかせてくれた。

「思考の可視化」というフレーズはゴロが良くてチョッとかっこいいもんだから、これまで無反省に使ってたなぁと。
大切な側面を欠くところだったと、まだ1枚も書いていない年賀状の山を目の前に猛省。
忘れないうちにとパソコンに向かっている。

「思考の可視化」というと、まず思考があってそれを見えるように...という流れになる。
しかし、別の側面もある。
可視化する作業により思考が生まれるという側面だ。

アローチャートで言えば、描くという作業が思考を生むということになる。
特に情報と情報とを繋ぐ「関連づけ」とい行為は、分析思考を生む。

分類思考は生得的であるが、関連づけ思考は鍛えて身につけるしかない。
関連づけ思考が「分析」の中核であり、分析を生業とする専門職は鍛錬によって獲得するしかない能力である。

描くという作業がもたらす分析思考。
思考があって描くのではない。

来年も「描き描き」が合言葉になりそうである。

では、好いお年を!

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2014年11月26日

学びの扉の鍵穴

「現場が一番分かっている」
「現場は大変なんだ」

これらの言説はもっともだと思う。
おそらく異論を唱える人はいないだろう。


連綿と続く生活に「言葉」という楔を打ち込み、人は言説を切り出す。
切り出すのだから切り口がある。
その切り口から、別の言説が生まれる。言外の言である。

「僕は合格しました」
この言説は、文字通りの意味に加えて
例えば、「不合格の人もいるのです」という別の言説を
(意図する/しないに関わらず)生み出すのである。

しかし、他者は文脈から最も妥当な解釈を選択してくれる。
だから無用な諍いは最小限で済む。
人間のファジーを読み取る力はありがたいものだ。

ところで、先に述べた言説にはどのような言外の言があるのだろうか。
おそらく
「現場以外の者は分かっていない」
「現場以外の者は大変ではない」
といったものだろうが、通常これらも表面化しない。

しかし、新制度や新しい方法が示された時、これらを唯一の根拠として反対する場合、不幸が生まれる。

どのような不幸か...それはこうだ。

これらの言説だけを根拠として(あるいは強調しすぎて)、新しくやってくる物事に反対するためには、その根拠―「現場が一番、かつ大変」を確固たるものにするしかない。

つまり、全力で現場を大変なものにしていくしかないのである。
全身全霊を傾けて学ばないでいるしかないのである(だって現場が一番分かっているのだから学ぶ必用はない)。

現場はこうして疲弊していくのである。
かつての私がそうだったように。

現場も根拠ある反論(反証)をするための学びが必要である。
学びの扉の鍵穴は、外側にはついていないのだ。

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2014年11月25日

アセスメントと課題整理総括表

平成26年7月4日 老発0704第2号
各都道府県知事 殿
厚生労働省老健局長
「介護支援専門員資質向上事業の実施について」

上記を読んでみた。
それには、平成28年4月1日から適用される介護支援専門員の実務研修等の実施要綱が添えられていて、
主任介護支援専門員研修以外は全て「課題整理総括表及び評価表等を活用し行うものとする」と明記されている。

もしこの要綱を尊重するのであれば、多くの都道府県は(好むと好まざるとにかかわらず的に)無批判に「課題整理総括表」と「評価表」とを使った研修を模索することになるのではないかと憂慮している。

課題整理総括表や評価表は言わば、提案された一つの“仕組み”である。
“仕組み”には必ず思想がある。
その思想を理解した上で、まず批判的に吟味して欲しい。

蛇足になるだろうが、この場合の批判は非難ではない。
批判とは、その思想の意味内容が成立する基礎に目を向け、自分なりに吟味しその妥当性等を明らかにしようとすることである。

特に課題整理総括表の思想は、「アセスメントの再整理」であることを理解して欲しい。


アセスメントが収束してるとすれば、
@ニーズ発生のメカニズムは、アセスメントをした者は当然語ることができるはずであり、また、A利用者の全体像やB悪循環とも整合的であるはずなので、これらも併せて説明可能でなければならない。

課題整理総括表は、それらを確かめることにも貢献するが、それが本来のミッションではない。

前述したように、再整理をするためのものだ。
アセスメントで得られたニーズ発生のメカニズムを縦糸に、ケア内容や改善可能性を横糸として編み直しをするのである。縦糸であるニーズ発生のメカニズムは、複雑な円環的因果関係であるから、機織りも単純ではない。そこに介護支援専門員の存在価値がある。

つまり、第二表だけでは、ニーズ発生のメカニズムとケア内容と改善可能性とが関連づけされた形で表現できなかった。そのために介護支援専門員は、その努力が認められないばかりか「不要である」と言われんばかりの憂き目にあっているのである。

課題整理総括表は、介護支援専門員を苦しめるために考えられたのではない。
その思考を説明し、擁護しようとして考えられたのである。

しかし、研修の方法によってはかえって介護支援専門員を苦しめることにもなる。
思想の理解の度合いによっては毒にも薬にもなる代物が課題整理総括表である。
法定研修では、その思想を理解した上でクリティカルに活用して欲しいと切に願う。

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