2013年05月23日

改善可能性と支援

「課題整理票(案)・評価表(案)実証事業報告会が開かれてから
FacebookやTwitterでも、課題整理票(仮称)の話題が出始めてきました。
☆詳しくはこちらを↓
http://shan69anna08.blog135.fc2.com/blog-entry-536.html

課題整理表は、
第二表に書かれたニーズをニーズとした思考過程や根拠を「整理」するための
ものであって、今後あらゆる場面で活用されることが予想されます。

これから先、また「書き方」に関する書籍や研修会など賑やかになってくるのでしょうが、
それらが表面的なノウハウを紹介するだけのものにならないことを願ってやみません。

なぜ課題整理表を追加しなければならなかったのかという背景、
課題整理票と第二表がどのようにつながっているのかという構造や理論、
等を理解してうえで「書き方」をマスターしなければ、結局は「仕事が増えただけ」
という事態になることは明らかです。

「見通し ※4」という欄が設けられていますが、この欄がキモになることは間違いないでしょう。

また、もう一つは「改善可能性」という考え方も大切になります。
特に、行われる「支援」との関係を介護支援専門員は整理しておく必要があります。
試論ですが、図を掲載しましたのでご参考にしてみてください。
「点線矢印で示した部分をどのように考えるか」ここが「評価」の中心になるのではないかと
(今のところ)考えています。

また、皆さんのお考えをお聞かせください。

改善可能性評価と支援.pdf

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posted by となりのトヨロ at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ケアマネジメント考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月22日

モニタリングは、アセスメントを含む

運営基準によると、モニタリングは、アセスメントを含む業務とされる。

つまり、計画の実施状況を把握しながら、利用者のアセスメントをすることが
モニタリングである。

ということは、少なくとも1か月に一回は、情報収集と分析というアセスメントの
作業をしていなければ運営基準に抵触する恐れがある。

さらに言えば、そのようなモニタリング業務をしていれば、1年間に最低でも12組のアセスメントシートが残るはずである。

モニタリングの専用シートを準備して行っている場合、実施状況を把握・点検する部分とは
明確に違う「アセスメント」のためのページなりが、モニタリング専用シートに組み込まれていなければならない。

組み込まれたそのページは、ケアマネジメント開始期のアセスメント様式と同じなのか、違うのか。
違うとすれば、何が違うのか。なぜ違うのか。


しばらくの間、サービス担当者会議とモニタリングに焦点をあて、仮説形成と検証、提案をしてみたい。

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posted by となりのトヨロ at 11:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ケアマネジメント考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月27日

参加のための「席」を準備しているか

その1  http://toyoro.seesaa.net/article/158628905.html
その2  http://toyoro.seesaa.net/article/158701941.html
その3  http://toyoro.seesaa.net/article/159121849.html
その4  http://toyoro.seesaa.net/article/160645067.html 
  の続きです。

Aは、どのように危ういのでしょう。

Aの問いは、ケアマネジメントプロセスのすべてに利用者が参加可能か?
という問いです。

モニタリングは、利用者とケアマネが向き合い行いますから、
利用者は「参加」したことになります。
サービス担当者会議も、利用者の「参加」は可能です。
色々な事情で「参加」が叶わない場合であっても、「席」は準備されています。

しかし、アセスメントはどうでしょう?
以前からお話しているように、アセスメントには
「情報収集」と「収集した情報の分析」という二つのステップがあります。

このステップごとに「参加」の可能性をみてみると、
「情報収集」では「参加」可能ですが、
「収集した情報の分析」ステップでは、「参加」が難しいのです。
それどころか「席」すら準備できないのです。

なぜならば、「収集した情報の分析」は、ケアマネの頭の中で行われるからです。
(もしくは、パソコンの中で行われる場合もある)

つまり、ケアマネジメントプロセスの中で、
利用者が「参加」から遠ざけられる瞬間なのです。
言い換えれば、この瞬間だけは、Aに反する仕事をしているわけです。
したがって、利用者の自立支援を阻害している瞬間なのです。

では、この点を改善するためには、どのようにすればいいのでしょう?

お分かりだと思いますが、「収集した情報の分析」を
利用者に見える形で行うことしかありません。
「見える化」するのです。
そうすれば、「席」は準備できるのです。
参照 http://toyoro.seesaa.net/article/155880039.html

(つづく)

キーワード : ブラックボックス 参加 分析ステップ

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posted by となりのトヨロ at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ケアマネジメント考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月26日

自立支援の仕事をしているか否か

すっかり、間隔が空いてしまいました。
申し訳ありません。 m(_ _)m

その1  http://toyoro.seesaa.net/article/158628905.html
その2  http://toyoro.seesaa.net/article/158701941.html
その3  http://toyoro.seesaa.net/article/159121849.html
 の続きです。

前回は、分析の結果、「自立支援の仕事、その具体的な中身が分かった!」
というところまででした。

結論だけ言いますと、

@ 前向きな力の重視
A ケアマネジメント過程すべてに、利用者が参加できる「席」を準備する
B 正しい情報を分かりやすく提供する
C ライフストーリーを重視する
D 報告をする
E アドボカシー(権利擁護、代弁)


以上@〜Eに適った仕事をしていれば、
それは利用者の「自立支援」に役立っている仕事だ、と言ってもいいよ!
という計算結果なのです。

@〜Eすべてに、という意味ではありません。
今、私がやっているこの仕事は、@〜Eのどれかに当てはまるかな?
と考えていただければいいと思います。

ケアマネジメントの仕事は、周辺業務もありますので、
必ずしも当てはまる仕事ばかりではありませんが、
少なくとも、アセスメントから始まる所謂「ケアマネジメントプロセス」
に関しては、どれかに当てはまっている必要があるはずです。

もし、@〜Eに反する仕事をしてしまったら、
その瞬間、自立支援を阻害する仕事をしたということになります。
例えば、
分かりやすく情報提供したのだが、内容が正しくなかった。
正しい情報を提供したのだが、分かりにくかった。
ライフストーリーは把握していたが、ライフヒストリー(本人による人生の語り)
は等閑にしていた。
等々です。

このように見ていった時に、
「危ういな!」と私が思っている箇所が1箇所だけあるのです。
それは、Aの要素です。

(つづく) → 今度は、早めに続きを書きます m(_ _)m

キーワード : 自立支援 ケアマネ ライフストーリー

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posted by となりのトヨロ at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ケアマネジメント考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月11日

自立支援の仕事、その具体的な中身とは

その1  http://toyoro.seesaa.net/article/158628905.html
その2  http://toyoro.seesaa.net/article/158701941.html
の続き、その3です。

Aそれらの「関係性を検討し」説明可能なものにすれば、
それがケアマネジメントの本質


というところから続けます。

a. b. c. d.の関係性を検討しなければいけません。

関係性を見ていく方法として、一つひとつの事例で、
「ストレングス視点は、どうだっただろうか。その時パターナリズムは・・・」
などと見ていくと、膨大な時間が必要ですので現実的ではありません。

ですから、a. b. c. d.を説明してくれそうな、
しかもアンケートで回答できそうな項目をまず考えます。
(例えば、パターナリズムでは「保護の関係」「情報操作」としました。)
そして、その項目に沿ったアンケート用の質問項目を考えます。
アンケートを実施したら、その結果を集計してコンピューターで分析するのです。

そうすれば、a. b. c. d.の関係の強さが(「関係が無い」も含めて)数字で表されるのです。
その結果、私の仮説「自立支援のアプローチ、ストレングス視点、説明責任をが必要不可欠な要素とし、
かつ、パターナリズムを排除することによってケアマネジメントが存在し得る。」
が正しかったかどうかが解るのです。
便利な、時代になりました。
(この方法は、構造方程式モデリングといいます。)

さて、私の仮説は正しかったのでしょうか?

残念ながら、コンピューターが「計算不可能」と言ってきました。

ここからが大変です。
計算可能と思われるモデルに作り変え、再計算をし結果を確認します。
一度や二度では、計算が終了しません(計算不可能と思ってください)。
何度も何度もモデルを修正し、再計算をするという作業を繰り返します。

数十時間もかけて、やっと計算が成り立つモデルにたどり着きました。
分析終了です。
ケアマネジメントに不可欠な要素を絞り込み、
その関係性を明らかにすることができました。
やはり、「自立支援のためのアプローチ」が中心になり、
ケアマネがどのような仕事をすれば「自立支援のための仕事」をしたことになるのかが見えてきました。
つまり、自立支援の仕事の具体的な中身です。

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(つづく)
posted by となりのトヨロ at 13:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ケアマネジメント考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月07日

ケアマネジメントが存在するために必要な要素を探せ!

昨日↓
http://toyoro.seesaa.net/article/158628905.html
の続きです。

ケアマネジメントの本質とは何でしょう?

本質とは、「それなしにはその物が存在し得ない性質・要素」
のことです(大辞林)。

ですから、まず
@「これが無くなってしまえば、ケアマネジメントは存在し得ない」
という「要素」を探し出し

次に
Aそれらの「関係性を検討し」説明可能なものにすれば、
それがケアマネジメントの本質
ということになります。

@から考えてみましょう。
これは、思い当たるものを当てずっぽうで挙げていってもよいのですが、Aの検討段階でかなりの時間がかかってしまいます。もしかすると、「関係性」が見つからないという恐れもあり、時間が無駄になってしまうこともあります。

そのために行うのが、
研究等によりすでに明らかにされている事実から、
@に使えそうな要素を収集するという作業です。
(だから論文を読まなきゃならないんですよね〜。私は苦手ですが。)

私が集めた要素は以下の通りです。
a. エンパワメントアプローチ
b. ストレングス視点
c. アカウンタビリティー(説明責任)
d. パターナリズム


a. のエンパワメントアプローチは、自立支援のためのアプローチと読み替えています。
また、
d. のパターナリズムは、「これが無くなってしまえば、ケアマネジメントは存在し得ない」ではなくて、
「これが有ると、ケアマネジメントは存在し得ない」という仮説で収集した要素です。
つまり、逆転項目ということになります。

まとめると、
「自立支援のアプローチ、ストレングス視点、説明責任をが必要不可欠な要素とし、
かつ、パターナリズムを排除することによってケアマネジメントが存在し得る。」
という仮説なのです。

この仮説が正しいのか否かは、
Aの「関係性」を検討するプロセスで、徐々に明らかにされて行きます。

(つづく)
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posted by となりのトヨロ at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ケアマネジメント考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月06日

「何ぞや?」を考える

拙ブログのカテゴリの中で、
「ケアマネジメント考」に関する記事が少ないことに気づきました。

こりゃ、いかん! 
ということで、何回かに分けて考えてみたいと思います。

このカテゴリは、「ケアマネジメントとは何ぞや」という、
いわばケアマネジメント本質論になるのでしょうが、
枕詞に「日本の介護保険制度における」を付けたいと思います。

人間は、「本質」(〜とは何ぞや)を探究したくなる生き物であると考えています。
または、そういう生き方をしたい、そうありたい、
と願う存在であると言い換えてもいいのかもしれません。

ものごとの「本質」をとらえるためには、「分析」が必要になります。
「分析」には、いろいろな方法がありますが、
私は、「モデリング思考」といわれている方法が好きです。
「モデル」を使った分析方法です。

「モデル」とは、本質的だと思われる要素を取り上げ、
それらの間の関係性を検討して行くという方法です。

例えば、「この夏、各地の水害はなぜ起こっているのか?」と考える時、
まず、それをもたらしていると思われる要素を取り上げます。
地球の温暖化、偏西風の変化、海面温度の変化、降水量、森林の変化、都市化と過疎化などでしょうか?
そして、これらがどのように関係しあっているのかを検討して、
「この夏の水害は何だったのか、何が起こっていたのか」という本質に迫って行くのです。

この方法で、「ケアマネジメントとは何ぞや」を考えてみたいと思います。
そうすれば、自ずから「ケアマネは、どうあるべきか」が見えてくるのではないでしょうか。

(つづく)
posted by となりのトヨロ at 12:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ケアマネジメント考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月05日

サービス担当者会議って負担ですか?

サービス担当者会議は、法的にも必要な手続きです。

しかし、私は「専門職が集まるのだから、一緒にアセスメントしてそれでサービス担当者会議を兼ねたことにできないか?」と常々考えています。

※拙著「アローチャートでケアマネジメント」をお持ちの方は、p110を参照してください。

これは、「決まりを破ろう!」と言っているのではありません。
決まりを運用できないか? または、決まりを変えることはできないか?という意味です。

そこで、お尋ねです。
Q 「サービス担当者会議」と聞いて、どんな感情が湧きますか?
それぞれのお立場から、お聞かせください。
posted by となりのトヨロ at 16:28| Comment(2) | TrackBack(0) | ケアマネジメント考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月19日

スローケアマネジメント

右と言われれば、左を見たくなる。
皆が白と言えば、黒はどうかと考える。

昔からの悪癖である。
いわゆる「天邪鬼」。
ポジティブシンキングをする際のエネルギー源も、たぶん「天邪鬼」。

蓋し、ケアマネジメント。
底流に費用対効果の思惟があるケアマネジメント。「効率!効率!」と言われ、またそうしなければ仕事も終わらない。

やがて、その思惟に疲弊し流されていく介護支援専門員。溢れるような発想力も、豊かだった感性も徐々に硬直化してゆく。
その被害は、クライアントや家族にも波及する。

自身でも体験し、仲間を見るにつけ、「効率!」と言われれば言われるほど、「天邪鬼」の血が騒ぐ。

とりあえず、スローケアマネジメントと叫ぶことから始めた。

介護支援専門員にも優しく、クライアント・家族にも優しく、サービス事業者にも優しく、結果的に社会全体に優しいスローケアマネジメントを志向したい。単なる「天邪鬼」の遠吠えではなく、具体的な方法論を携えて志向したい。

アローチャートについて多くの人と語り合いたい。
posted by となりのトヨロ at 10:20| Comment(0) | ケアマネジメント考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月16日

執着しつつ、忘れる。

書道の先生と、喫煙所で一緒になった。会釈はしたが、なんとなく間がわるかったので、深くも考えずに馬鹿な質問をした。

「書道は、ブランクがあると忘れてしまうってありませんか?」

すると、予想外の答え。

「忘れんといけんのですよ。忘れる芸。」と先生。

きょとんとする私に、続けて
「勉強を始めた頃は、昔の名人の書を懸命に真似る。指導する側も、それを求める。」

「でもね、いざ出展など発表のための書を書き始めると、指導者は、これがお前の字か!? と急にオリジナリティを求めてくる。」

「だけど、真似た字を体が覚えているので、自分の字と言われても、急に書けるはずがない。」

「だから、忘れんといけんのです。」

おそらく、これができて「不自然さ」から脱却できるのであろう。 こちらの心に浸み込むような書となるのであろう。



翻って考えた。
ケアマネのアセスメントはどうか?
ケアマネジメントはどうか?

徹底的に基本を身につけて、その上に個々のケアマネの味。
基本に執着しつつ、それを忘れて自然体となる。そのような積み上げ方ができているか?

う〜ん...。
煙草を3本も吸ってしまった。
posted by となりのトヨロ at 17:17| Comment(2) | ケアマネジメント考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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