2012年03月10日

図を描くということは 手抜き に非ず。

アローチャートという「図」を描き、アセスメント、事例検討、スーパービジョン、サービス担当者会議等で活用しませんか?
そう提唱し始めてもう12年になる。

この図を描き始めた頃は、僕自身現場で介護支援専門員の末席を汚してしたので、「少しでも楽に」という思いがあったのは確かである。つまり、「自分のために」と描いていたのである。

それが、利用者や家族の目にとまり、仕事仲間の目にとまり、ご感想ご意見をいただくようになった。おかげで、少しずつ改善することができ今日まで来た。
「自分のために」描いていたものが、少しずつ「みんなのもの」になっていったのである。

 最近では、「図」で描くということは<手抜き>に非ず、という思いを日々強くしている。なぜならば、「図」を描く場合、一定のルールに則り描いていることに気づいたからである。
そして、そのルールをより普遍的なものにできないかと考え始めた頃から、その思いは急激に強まった。

 人は、言葉と言葉を繋いで、意味を生成する。意味を生成する力が「ストレングス」であり、介護支援専門員が利用者の「自立支援」を考える際の基盤であるべきだと思う。

 ならば、利用者が <今> をどのように意味づけているのかに触れようとしなければならない。そして、そのためには言葉と言葉の繋ぎ方に関心を持ち、注意をはらう必要がある。
その繋ぎ方には、一定のルールがありそれを無視するわけにはいかない。が、ルールは意識しておかなければ溢れる情報の中に埋没してしまう。

 アローチャートは、その繋ぎ方のルールを含めて描き表わそうとするチャレンジである。手を抜けるはずがないのである。

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2012年01月27日

事例検討会元気です!

地元の介護支援専門員さんから、事例検討会についてのお問い合わせがありましたので、
ご案内させていただきます。

〇 下関会場
毎月 第三水曜日 18:30~ 川中公民館3F
参加資格は問いません。どなたでもOK.
飛び込み、遅刻、早退も大丈夫です。
会費は、半年で300円程度(会場費、冷暖房費)。
但し、2月度は別の場所で行いますので、お問い合わせください。
toyorokujp@yahoo.co.jp
下関会場は、主に自由にアローチャートを描き、話し合うスタイルです。


〇 北九州会場
毎月 第一水曜日 18:30~ 戸畑生涯学習センター
参加資格は問いません。どなたでもOK.
飛び込み、遅刻、早退も大丈夫です。
会費は、1回200円程度(資料代等実費)。
北九州会場も下関会場と基本的には同じ進め方をしますが、
来月から、第二表とアローチャートの関係も含めて検討していく予定です。


〇 あなたの地域でも事例検討会をしませんか?
職場単位や不定期開催でも構いませんのでご相談ください。
toyorokujp@yahoo.co.jp
私は下関市に住んでいますが、いろいろ動き回っていますので、
お近くの予定をとらえていただき、便乗開催も可能です。
私の予定はこちらでご確認ください → http://toyorokusch.seesaa.net/

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2011年12月22日

iPadでアローチャート

アセスメントは、@情報収集 A分析という二つのステップから成り、Aのステップは介護支援専門員の「頭の中で」1) おこなわれる。

「頭の中でやっているうちはまだいい。パソコンの中でAをやっていないか」と分析の際の思考過程の可視化を叫び続け、10年が経とうとしている。
※ パソコンの中でやってはいけない理由・根拠の数々は、拙著をご覧ください。

アナログ・手描きでトレーニングを積み、分析の道筋が見えた上で、パソコン等による効率化を図って欲しいと願ってきた。
しかし、介護支援専門員の養成研修カリキュラムでは、十分な時間をここだけに割くことは難しい。

もちろん人の学びに、不可逆的な「傷」はつかない(と思っている)ので、僕は専門研修U(更新研修)を中心にこれを叫び続けてきたのである。(沖縄県、山口県、島根県、鳥取県、滋賀県)

10年近くも叫び続け、自分の中で「手描き」vs「パソコン」というような図式ができあがってしまいそうになった折も折、日本にも「スマートフォン」が広まってきた。
僕は、iPhone3GS、iPad2、iPhone4Sと流行りを追いながら、その「思考との親和性」の高さの虜になりつつある。

いつ頃からか「手描き」vs「パソコン」の様な図式に、もう一つ別の軸が入り込んできて、「vs」という対峙感が薄れていった。そうして自然に「iPadでアローチャート」を意識するようになったのである。

「処理」をするアプリではなく、思考と共に在るようなアプリを作りたい。
思考を奪わず・邪魔せず、電話する時に無意識にする落書きをお手本にアプリの開発をすることにした。

来年の5月くらいにはリリースができそうである。


1) 四訂 介護支援専門員 実務研修テキスト p170.p240.p241

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2011年10月06日

研修のご案内

メールにて、以下のようなお願いが舞い込みました。
面白そうな研修会なのですが、残念ながら僕は参加できません。
ご関心のある方は、お問い合わせください。

以下、メールの原文。



アローチャートでケアマネジメント
吉島 豊録 様

はじめまして。
日本通所ケア研究会の小川と申します。

私どもは広島県福山市を中心に介護職の方向けの各種研修を企画している団体でございます。
母体はQOLサービスと申しまして「月刊デイ」「認知症ケア最前線」という月刊誌を発行している会社でございます。

さて、この度当会では、介護部門における知識・技術向上を図るべく『第9回日本通所ケア研究大会(合同開催)第7回認知症ケア研修会in福山 』を11月26・27日に開催する事となりました。これは、 現場職員の方々の交流を促進し、利用者のQOL向上に寄与すべく、具体的ケア技術、介護知識の習得や臨床研究などの促進を目的として開催される研修会で毎年全国各地より1,000名近くの方にご参加いただいております。

今回の大会では、「これからの新しいデイ〜地域包括ケアの中でのデイの役割〜」をテーマに経営者・管理者、現場スタッフがこれからのそれぞれの役割を真に考え、ご利用者・地域を引き寄せる本当に強い事業所を作っていく参考にしていただければと思い、最新の情報を手に入れることができるプログラムを構築しました。
厚生労働省で行われている審議会の最新情報を始め、運営知識・ケア技術についてそれぞれの分野で新進気鋭の活躍をされている先生方に講師をお願いしております。

現在、この大会を一人でも多くの方に知っていただき参加していただければと思い、宣伝活動をしております。

その中で、吉島様のブログ 「アローチャートでケアマネジメント」に出会いました。

ご無理を承知で申し上げますが、ぜひとも吉島様のブログにてこの大会をご紹介いただき多くの方に広くお知らせいただければ倖いでございます。

どうか下記内容をご確認いただきご検討をいただきたく思います。

お忙しいとは存じますが、どうぞよろしくお願いいたします。

【大会紹介文】

デイサービス・デイケアの実践者が集まり日頃の取り組みを発表する全国大会!
60を超える実践発表と各分野をリードする著名な講師陣15名が広島県福山市に。

『第9回日本通所ケア研究大会(合同開催)第7回認知症ケア研修会in福山』
大会テーマ「これからの新しいデイ〜地域包括ケアの中でのデイの役割につい〜 」

大会公式ホームページ:http://www.ec-knt.jp/tsuusho2011/

日本通所ケア研究会(害OLサービス代表取締役社長/会長 妹尾 弘幸)は、デイサービス、デイケアの実践者が集まり日頃の取り組みを発表する『第9回日本通所ケア研究大会(合同開催)第7回認知症ケア研修会in福山(参加予定者数:1,000名)』を2011年11月26日(土)・27日(日)に開催いたします。詳細は次のとおりです。

■内容
地域包括ケアの中でのデイの役割について、次年度の制度改定動向を交えた見識者からの講演や全国の事業所からの取り組みを募集し研究発表を行う。初日は、介護報酬について議論している厚生労働省の社会保障審議会介護給付費分科会で座長を務める大森彌氏(東京大学名誉教授)の「平成24年度介護報酬改定とこれからのデイ」などの特別講演、「人材育成」「特色ある取り組み」「介護予防・リハビリ」「認知症ケア」をテーマに全国各地の事業者が取り組んでいる事例発表63題を実施する。
2日目は「介護報酬改定・制度改正の5大ポイントと10大対策」をテーマに妹尾会長の講演や「ワンランクアップのための認知症高齢者への食事ケア」山田律子(北海道医療大学看護福祉学部教授)などの現場スタッフ向けのセミナーがある。また本大会最大の魅力である、「介護予防レク」「ケア体操」「ケア技術」など両日に渡り参加者が実際に体験しながら学べる実技分科会を複数用意している。

■開催日
2011年11月26日(土)・27日(日)

■参加費
両日:10,000円/1日のみ:7,000円

■開催場所
広島県福山市(リーデンローズ、アルセ、まなびの館ローズコム)

■後援
福山市、福山市社会福祉協議会、社団法人日本介護福祉士会、社団法人日本社会福祉士会、日本認知症ケア学会、社団法人広島県介護福祉士会、NPO法人広島県介護支援専門員協会、独立行政法人福祉医療機構、中国新聞備後本社、エフエムふくやま

■その他
本大会は日本認知症ケア学会単位認定講座です(認知症ケア専門士 単位:2単位)

【日本通所ケア研究会とは】
広島県福山市を中心に「通所ケア・認知症ケアに携わる方のスキルアップ」を目的とした各種研修会を実施する任意団体。「福山市から全国へ情報発信を」を理念に、毎年デイサービス・デイケア事業者の実践発表の場となる全国大会を開催。母体は株式会社QOLサービスで全国の通所系事業所の70%以上に愛読されている「月刊デイ」をはじめ「デイの運営と経営」「認知症ケア最前線」など介護福祉関連の書籍を多数出版。また特徴あるデイサービス、グループホームなどの介護事業所を運営し、各種メディア媒体で運営・取り組みが取り上げられている。

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日本通所ケア研究会事務局/
NPO法人日本介護福祉教育研修機構
担当:小川・原田
TEL 084-971-6686
FAX 084-948-0641
Mail info@tsuusho.com
HP http://www.tsuusho.com/
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ツイッターをはじめました♪
興味があればフォローをお願いいたします。
http://twitter.com/tsuusho_care
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2011年08月16日

アローチャートのソフト

携帯電話から、スマートフォンに切り替えて2年が経とうとしている。

40年以上、手書きの手帳で行ってきたスケジュール管理も、すべてスマートフォンに切り替えた。
ToDoも、日記もスマートフォンの中である。

最近では、クラウドなどというものを使い、データ管理も掌で行うようになってきた。

スマートフォンのアプリの中には、発想を手助けしてくれるようなモノもあり、
いくつか試用している。

星の数ほどもあろうかというアプリを、ウィンドウショッピングよろしく探索し、
気になるものがあればダウンロードして使ってみる。

僕の場合、ダウンロードするアプリは、仕事に関するモノが多い。
おそらく、自分の中に「業務改善」の願望があるのだろう。
アプリによって劇的に仕事が改善され、効率がアップするのでは、という虫がいい考えである。

この度、ご縁あって、永年の夢である「アローチャートのソフト」を創ることになった。
本格的な打合せは、9月に入ってからになるだろう。
また、打合せ次第によっては断念せざるをえない事態もあろうが、
とりあえず今は、夢を膨らませている。

かくして、アプリを使う人から、アプリを設計する人になりつつある。

その視点から、スマートフォンアプリを見直してみると、あることに気づいた。
多機能のアプリの使用頻度が低いのである。
多機能のアプリは、さまざまなシーンを想定し、痒い所に手が届くように
データを処理してくれる。
確かに便利なのであるが、使用頻度が低いのである。
逆に、機能を限定したシンプルなアプリはよく使っている。

「なぜだろう?」と考えて次の結論に到った。
※ 個人的な特性もあるはずですが、今回はお目こぼしを...。

多機能といえども、処理能力の限界があり、一連の業務には「行間」が生まれる。
使う側は、その「行間」を埋めるという思考をとりながらアプリ使う。
多機能になればなるほど、ルールや行間が細やかになり、埋める作業は繊細さを求められる。
そうすると、アプリを使いこなすための思考が、本来なすべき思考を妨げるようになる。
結果、行間が広くて、本来なすべき思考にエネルギーを割り振ることができるシンプルなモノを使うようになる。
痒い所に手が届くように考えてくれるアプリは、痒い所をかいてはくれない。
かくのはじぶんであり、確かにかきやくすはなるが、別の仕事を与えられてしまう。

そんなメカニズムが横たわっているように思う。
人間の思考は、それだけ深淵なのであろう(こんな僕でも)。

翻って「アローチャートのソフト」。
アローチャートを描くことの支援、それがこのソフトの柱の一つになるはずである。
アローチャートの場合、「描く」ことは、「思考する」ことでもある。
ソフトが「思考」を妨げるわけにはいかない。

さらに、描くだけではなく、使い手の「思考の成長」も視野に入れたい。

とすれば、何から何まで準備してしまうことの是非を慎重に検討する必要があろう。
少なくとも、自動的に答えが出るようなものを目指したくはない。

※ ソフトの試作品ができれば、現場での試用をお願いすることになると思います。
  ご協力をご検討いただけるケアマネさんがおられましたら、ご一報ください。
  toyorokujp@yahoo.co.jp


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2011年05月20日

地域貢献

僕の場合、「地域貢献」は、「現場貢献」だと思っています。

現場の人が、いつの間にか教育の人になって、早6年目。

この業界で飯を食おうと決心した時に、「現場」と「研究」のつなぎ手になろう!
そう考えました。

現場の人でもない、研究の人でもない、ある意味新しい職種を模索してみようとも思いました。

ですから、僕の「地域貢献」は、「現場貢献」なのです。

「現場貢献」ができなくなったら、今の職場にいても仕方ないとさえ思っています。

幸いなことに、今の職場は「地域貢献」を標榜しています。
僕が考える「現場への還元」にも理解を示してくれる職場です。

ですが、「理解する」ということと、「保証する」ということは全く違うものだと
思い知ることも増えつつあります。

現場の人でもない、研究の人でもない僕の戦いは、どうやらこれからが本番のようです。

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2010年09月22日

問いの無い所には答えもない

研修会や勉強会を開催すると、多くの専門職が集まる。

時間の経過とともに、理解に開きが出てくる。
いつまで経っても理解できない方と、短時間で理解を深めていく方と。

これは、頭が良いとかそうではないといったことではないような気がする。

問いを持っているか否かであろう。

こちらからの投げかけに、「本当だろうか?」「すべてに当てはまるのか?」
「私は例外を知っているのだが・・」等と批判的に受け止めながら、
自分の知識・認識や経験に問うていく。

その問いが理解を深めていく推進力になる。

そもそも、「なぜ?」が無い所に答えなどというものは無いのだ。

これは、事例検討会などにも当てはまり、
事例提供者が問いを持たないまま提出された事例ほど厄介なものはない。
その問いを創るところから始めなければならない。

ある学びの場で、「介護に最も重要なのは何か?」と投げかけたことがあった。
皆、「優しさ」「相手を思いやる気持ち」「愛」等と答えた。
もちろん大切な要素ではあるが、私は敢えて「それは、根拠だ」と謎をかけた。

謎をかけたまま12時間の講義・演習を進め、その最後に、
「右のものを左に動かすだけでも根拠が必要。
優しさ、思いやり、愛だけで動かすのは介護ではない」と結んだ。

自らの仕事の根拠を示そうとした場合に、「なぜ?」が生まれる。
疑問や課題が見えてくるのだ。

問いを持たず黙して座っていれば何かが得られる、
という学び方は無いと思ったほうがいい。

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2010年09月07日

語りあいという営為、その重要性

私が使う事例検討の様式には、課題分析標準項目ごとに、「印象に残った利用者・家族の言動」という欄がある。

これは、利用者・家族の価値観に迫まる目的で設けた欄であり、発言に関しては逐語で記入していただく。
つまり、語りを忠実に書いていくのである。

9/5.9/6と島根県で、ケアマネを対象に、現場と事例研究を繋ぐ研修会をしたのだが、
その中で、この欄の思わぬ効用を見い出すことができた。

事例提供者には、「この事例を選んだ理由」を明記していただくことにしている。
すると、多くの場合、そこには事例提供者が解決したい「課題」が表現されることになる。

検討メンバーやファシリテーターは、最終的にその課題に対して何らかの回答を示す必要がある。

その回答のヒントが、「印象に残った利用者・家族の言動」の欄を読み込んでいくと、
事例提供者自身の手によって書き込まれていることに今回気づいた。

この欄には、事例提供者と利用者・家族が語りあい、価値観を協働して再構築したり、
再認識していった足跡が記録される。

従って、事例提供者が課題だと感じた違和感も、
そのまま、ギクシャクした語りあいとして記録されているのである。

その足跡と違和感を丁寧に照合することにより、違和感の正体を示すことができるのである。
その正体こそが事例提供者の課題の在り処なのである。

語りあいが、相互作用であることを考えると、利用者・家族の価値観に迫る情報にとどまらず、
事例提供者の課題を指し示すものであることも頷ける。

語りあいが、ケアマネにとって、
いかに重要な営為であるかを期せずして再認識できた二日間であった。


※ ご要望があれば、事例検討の様式をこのブログから取れるようにしたいと思いますが、
いかがでしょうか?

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2010年09月05日

講義・演習をふりかえって

ケアマネの専門研修専門課程を受講された方を対象に、フォローアップ研修を行った。

内容をどうしようかと腐心したが、専門課程のひとつ上を目指す内容にしてみた。

事例の中からアンビバレントを探すワークとして、アンビバレントを構成する主観的事実を深め・まとめる際の思考方法についての講義演習とした。

初めての内容であったし、アンケートを見ていないので結論は急げないが、手応えはあった。

課題として残るのは、主観的事実をまとめ、アンビバレントとして整理する際の「補助線」の体系化だろう。

現在、三種類の方法にしぼって利用しているものが、どうやら一部重なっている。その整理をした上で、具体的なキーワードを例示する必要がありそうだ。

明日は、浜田で同じ研修を行なう。
その課題を意識して展開してみたい。
posted by となりのトヨロ at 17:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 事例検討会での学び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月21日

アンビバレント探索ワーク

介護福祉士が集まっての事例検討会。

渋滞に巻き込まれて遅刻で飛び込む。

飛び込んでビックリ。

なんの手違いか事例の準備ができていない。

しかし、ここでなんとかするのがトヨロ流。

以前から温めていた「アンビバレント探索」ワークをやってみることにした。

A4のコピー用紙を一人1枚あて配布し、
「利用者さんをお一人思い浮かべてください。
お一人が決まったら、その方の語り・セリフで印象に残っているものを
箇条書きにしてください。」のお願い。


初めは少し戸惑った方もおられたが、
やがて皆カリカリと書き始める。

専門職のこの能力はスゴイ。
印象に残った語りは結構細かいところまで記憶に残っている。
そして、記憶に残っている場面には、
何か重要な情報が隠されていることが多い。

私はこの能力を研修でよく使わせていただく。

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書き終えたら、分類。
分類作業の前に簡単に帰納法の説明。(帰納法という言葉は使わない)

分類する時は、「話した内容」ではなくて、
本人の「考え方」や「感情」に着目して分類する。
分類は色分けしながら楽しく!

さらにその分類を2〜3のグループに絞り込む。

その後、アンビバレントを意識しながら
関係性の検討。

アンビバレントの構図にならないものは、
掘り下げるための補助線を提供。

このようにすると、20名くらいの参加者のうち、
3〜4名がアンビバレントに接近できた。

ちなみに、ワークの意図は最後まで隠しておいた。

今後の課題は、
補助線を提案する際の客観的事実の活用方法。
前提をどのように扱うか。
など考えられる。

来月の下関での事例検討会でも試してみたい。

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