2010年09月03日

「個」と「地域」

昨日のブログで、ネットワークのことを書いたが、
bonn先生、どりーむさん、ちきこさんからコメントをいただいた。
そのコメントを受けて、今日のブログをしたためてみた。
ご笑読ください。

社会福祉の固有性は、個と社会資源との関係性に着目し、
個の側から、再度関係性を捉え直すところにある。

社会資源の側だけから捉えることは、他の専門職・専門領域も行う。

地域ニーズは、多くの場合、個別ニーズから明らかになる。
つまり、地域診断の入り口は、「個」なのである。

在宅介護支援センターが作ろうとしたネットワークは、
まさに「個」から「地域」へのベクトルを持ち、
「地域」と「個」を繋ぐ仕掛けだったのである。

現在、地域包括支援センターの負担軽減のために、
介護予防のマネジメントを切り離すという議論があるが、
制度設計の視点だけで語ると、福祉専門職として息が切れる。
机上で計算された費用対効果を基に、人的手当て・コストの話題に終始し、
地域ニーズや個別ニーズは、積み残される。
そして、あとづけの紋切り型理念で押し切られるのである。

その点、どりーむさんの紹介で拝読したブログは、
制度論に技術論を持ち込んでいて、説得力がある。
⇒「岩清水日記」http://blog.goo.ne.jp/kokakuyuzo/e/8f96adaad391181c2d44cd8d581f8dd4
地域包括支援センターは、クライアント(又は、そのニーズ)の近くに立つべきである。
そうしなければ、「個」だけでなく、「地域」も見えなくなってしまう。
だから、介護予防をやり続けなければならないという趣旨であろう。

金魚.jpg


お祭りの金魚すくい。プールの中に大小・色とりどりの金魚が泳ぐ。
この金魚を、居宅介護支援事業所のケアマネだとする。(例えが悪くて申し訳ありません)
地域包括支援センターは、金魚に向かって恐る恐る「地域」というザルを被せる。
が、ザルを外せば、また自由に泳ぎ始める。
次に被せても、同じ組み合わせで金魚が入るとは限らない。

かつての基幹型在宅介護支援センターは、金魚のプールそのものになろうとした。

その点が、地域包括支援センターの悩ましいアキレス腱なのかもしれない。

しかし、保険者という考え方に加えて、「地域」を強く意識して欲しい。
地域ニーズ、地域診断という視点が欠落したネットワークは、すぐに形骸化してしまう。
そして、事業者支配の地域づくりに貢献するだけのものになってしまうだろう。



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posted by となりのトヨロ at 16:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 地域福祉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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