2010年08月18日

「方式」ではない

説明不足でした。

理解できない説明は、説明ではありません。
ということで、アローチャートのことを少しだけ説明させてください。

アローチャートは、アセスメント方式なのか?
それとも、別のモノなのか?
という問いです。

「方式」とは、一定のやり方・形式・手続き(大辞林)のことです。

そこから考えると、
アローチャートは、やり方・形式・手続き、どれをとっても一定していません。
ですから、「方式」とは言えないのです。
最近では、(ありがたい話なのですが)「吉島方式」と呼んでくださる方もおられますが、
それも含めて、「方式」と呼ぶのは、差し控えた方がいいでしょう。

では、何なのでしょう?

簡単に言えば、
「アセスメントの時の自分の思考(過程)を、だれの目にも見えるようにした図」
がアローチャートです。

収集した情報を(因果関係を中心として)頭のなかで組み立て直しますよね。
その時、自分はどのように考えたか、を表現する作業の結果生まれる図なのです。

そして、その図を使って自分の考えた足取りを説明するという流れになります。

表現するモノですから、表現者によってその方法は変わるでしょう。
また、説明を補うモノですから、
説明をする人と説明を受ける人が変われば、説明の方法も変わるはずです。

さらに、アセスメントでは主観的事実という情報を取り扱います。
これは、アセスメントをする人によって「意味づけ」されるものなのです。
つまり、アセスメントする人が変われば、意味づけも変わりますし、
主観的事実そのものも刻々と変わっているのです。

だから、一定のものにできないのです。

同時に、自分の思考(過程)を自分でも見ることができますから、
アローチャートを描くことにより思考(過程)を振り返ることができ、
思考方法を確認できるのです。

つまり、表現、説明のためのモノであり、
思考方法点検のための(一定していない)手続きなのです。


「そんな〜、一定していないなんて、非科学的じゃない?」と思われるかもしれません。
しかし、どのような科学的なアセスメントをしても、
特に主観的事実という情報を扱う限り、その分析は仮説です。
したがって、ケアプラン原案もまた、仮説なのです。
私が研修会等で言う、「正解はない」とはそのことです。
正解がないからこそ、
サービス担当者会議が制度化され、重要視されているのだと、私は考えています。

長くなりましたが、
アローチャートは「方式」ではないので、
他のいかなる「方式」とも競合することはありません。


キーワード:ケアマネ アセスメント アローチャート 主観的事実 方式

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posted by となりのトヨロ at 16:47| Comment(0) | TrackBack(0) | アローチャートの歩き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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