2010年06月20日

新・地域福祉合従策

6/4の日記で紹介させていただいた「スゴイ勉強会」に参加した。

参加者は、60名強。病院、老健、介護タクシー、居宅、訪問介護、包括、福祉用具、情報公表関係、行政、議員、小規模、特養、デイサービス、障がい者福祉関係、無認可保育所等々、業種もバラバラ。中小の事業者が中心の勉強会だ。
参加者の職種も資格も当然バラバラなのである。

そんな研修会場で、厚労省直輸入の最新情報が提供され、質疑応答が繰り広げられる。

もちろん、現場の要望も行政に伝えられ、「その後」もモニタリングされる。

ここまでは、事前の情報から想定していた範囲内であったが、一つだけ予想外の「言葉」に触れることになった。

その言葉は、この集まりが単に中小の事業者が群れることによって、大手の福祉事業者とわたり合おうという後ろ向きの発想に支えられた合従策はない、ということを端的に語った。

集まりの代表者によると、こうだ。「われわれの目的は、地域福祉。大手の福祉事業者は、我が法人のことを考えることが精一杯で、地域のことは考えられない。中小の事業者だけが地域福祉を実現できる。」

この哲学が、勉強会の底流にしっかり流れていたのである。

高邁な理念。しかも、実現しようと現に動いている。

頭をガツンと殴られたようだった。

実は、下関でも真似ようと出かけたのであるが、もう一度哲学・理念の練り直しだ。
posted by となりのトヨロ at 19:11| Comment(9) | TrackBack(0) | 随感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先週の勉強会、参加出来なくて申し訳ありませんm(_ _)m
僕もその研修の場にいたかったです。
次回また何かあるならご一報いただけると嬉しいです。
Posted by 田村信也【前嶋組】 at 2010年06月20日 21:14
なんだか、「スイミー」の話を思いおこさせますね。

ただ、大手だから悪い、というのでは内容にもおもうんですよね。
大手は、大手の、何かしらの「社会的貢献」があるように思うのですが、
それをしている大手がどこか?といわれると、
私には、まだ?です。

一方、中小は中小で、「地域」をキーワードにした、
横のつながりを強化しての活動がしやすい。
ただ、その時は、
やはり、地域に核となる人や機関が必要とも。

やはり、ここでも二項対立ではなく、
考えていきたいです。
Posted by どりーむ at 2010年06月20日 21:16
どりーむ 様
これからもう暫くは高齢化が進んでいく地域と、そろそろ高齢化のピークが見え始めた地域では、事情も違いますよね。
今回お邪魔した地域は後者であり、濃密な人間関係や関ヶ原まで遡らなければ、異邦人では嗅ぎ分けることができない文化の違いに絡められた生活圏なのです。

そんな中で、大手は「二項対立」どころか、ひたすら「一人勝ち」に邁進し、中小は半ば諦めとともにバラバラに悪戦苦闘している。その様な構図があるのです。

そうした中で、中小が地域福祉の旗のもとに合掌策をあみ出し、「二項対立」に持ち込んだのは、大いなる進歩だと思っています。

Posted by トヨロ at 2010年06月20日 21:55
そうですね。
おそらく、このあたりも、
都会のように、事業所が多いところと、
地方のように、事業所を選べないところと、
感覚が違うのかもしれませんね。

Posted by どりーむ at 2010年06月20日 22:39
拙ブログ「資料編」
のカテゴリ「地域研究」
にこの記事をリンクさせていただきました。
P 5403

*自分にとって懐かしい地域を事例に
地域ごとに学ぼうという趣旨です。

本当は、いま住んでいる土地で小さくても具体的な仕事をしたいのですが、一歩引いたやりかたになっています。
Posted by bonn1979 at 2010年06月21日 11:37
こちらでは初めてのコメントで
お邪魔いたします。
私の所属先が地域では規模が大きいですので、つい気になってしまいまして。

“大手の福祉事業者は、我が法人のことを考えることが精一杯”はある意味、言い得て妙ではあります。
組織が大きい分、フットワークが悪かったり、独善的になってしまって事業展開も周囲から見れば好き勝手にやっているという印象は避けられないかと思います。
ただ、大きい法人は地域のことは考えられない(考えてこない/今は考えていない)と言い切れるのかという所は気になります。
どこも最初から大手ではない訳で、「小」から「大」になるプロセスが必ずあります。
福祉事業では、単なる経営手腕だけで大きくなることができるのでしょうか?
そのプロセスでは、地域で求められているものに対して何らかの形で応えてきたからこそ今の形があるのだという部分があると思います。
地域福祉の実現には、大も小もないと信じたいです。自分の地域をいかに支え、支えられるかの哲学を共有できるかであると。
大であれ、中であれ、小であれ、地域福祉を実現すべく、すべてを巻き込む勢いになることを願っています。

ただ、一方で社会福祉法人の世界では、地域の声に応えて、というスタンスから、規模が大きく経営体力のある法人は都会を目指そう!ということで、首都圏等大都市部に進出しています。
都市部の法人が、建設費人件費等の経費負担が大きく、経営体力がないことからニーズがあっても事業展開に乗り出せないでいます。
行政サイドも地方の有力法人に頼らざるを得ない状況でしょう。地方の有力法人も、地方での事業ニーズの限界を見通し、新たなニーズを求めているのでしょう。また、社会福祉法人への課税を視野に組織としての体力強化の側面もあります。そして「都会で一旗上げる」思いもゼロではないようです・・・。

社会福祉法人のブランド化とともに、発言力を大きくしていく様は、“地域を切る”様にも思えます。
おそらく次の一手をどう打つかではっきりすると思います。
我が地域にも同様の動きをしている法人もあり気になる所です。

いきなり長々とまとまりのないコメント申し訳ありませんでした・・・。すみません・・・。
Posted by しん(shinendo71) at 2010年06月21日 18:01
しん さま
コメントありがとうございます。

大・中・小という基準が曖昧でしたね。申し訳ありません。

また、地域規模との相対でも変わってくるものであるかもしれませんね。

今回お邪魔した地域は、小さな地域でして、そんな中でのお話です。
地域福祉を考える時、地域内の社会資源を育んでいくというベクトルは必須であろうと考えています。
「一人勝ち」を目指す法人が、他の事業所のサービスを積極的に活用し、育てていくということは、小さな地域では考えにくいのです。(今は対応できないから任せておこう、という消極的な理由での活用はあるかもしれませんが)。

私も大手にいましたので、身に沁みています(^_^ ;


Posted by トヨロ at 2010年06月21日 18:40
初めまして。
鳥取県でケアマネをしております。

そんな凄い勉強会があったなんて、
知りませんでした。参加したかったです。
残念です。

他の記事も読ませていただきたいと思います。

よろしくお願いします。
Posted by 田中大造 at 2010年07月09日 12:55
田中大造 さま
初めまして。
コメント、ありがとうございます。

その勉強会は、鳥取と米子で毎月交互に開催されているようですよ。

たぶん、私もまたお邪魔することになると思います。
その時は、よろしくお願いします。
Posted by トヨロ at 2010年07月09日 13:11
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